日銀金融政策決定会合を知ろう Ⅰ)基礎編

今日、日銀が金融政策決定会合で利上げをしたとニュースになったけど、これはいったいどういうことだろう?
本日9月18日、日本銀行の金融政策決定会合が行われ、金利を0.25%引き上げて1.25%になりました。6月に引き上げてからわずか3ヶ月で金利を引き上げており、金利の上昇ペースが早くなっています。
今日は話題になった金融政策決定会合の話をしたいと思います。
日銀の金融政策決定会合とは?
日本銀行が物価の安定と日本経済の健全な発展を目的に金融政策の方針を決定する会合です。日本経済の行く末を担うものでとても重要しされています。
年に8回開催されています。2日間行われます。
メンバーは日銀相総裁(1名)、副総裁(2名)、審議委員(6名)の計9名の多数決で決められます。政府関係者も意見表明などで出席できますが議決権は有りません。日銀は政府から独立しているためです。ただ、メンバーは国会の同意を得て内閣が任命するため、その時の内閣に考えの近い者が任命される可能性があります。二には5年
具体的に何をやっている?
政策金利の決定
一番ニュースになるのが、この政策金利の決定。経済状況を鑑みて景気が熱しすぎているなら金利を引き上げ(利上げ)して抑え、景気が悪化すると金利を引き下げ(利下げ)資金が借りやすくして経済活動を活発にさせます。
金融調節・資産買入
金利だけでなく、市場で取引する資金量を直接調整します。国債や資産(ETFやREIT)を売買し市場のお金の量を調整します。国債は売買することで金利が上下しますので、そこでも金利調整が行われます。ちなみに原則とし個別銘柄を買うことはしません。不公平性が生じ、また日銀が企業を支配する(株主になる)ことを防ぐためです。
経済・物価情勢の分析と将来予測
政策を決める前提として、日本経済の状況判断をします。「展望レポート」を年4回(1月、4月、7月、10月)に策定してGDP成長率や物価上昇率の見通しを取りまとめます。
採決と対外発信
提案に対して多数決により採決をします。誰が賛成・反対したのか、反対した理由など好評されます。最後に日銀総裁が記者会見をして説明を行います。
政策金利とは?
無担保コール翌日物金利??
ニュースになる政策「金利」とはなんでしょうか?何の金利でしょうか?
銀行などの「金融機関同士」で、「借金の担保が無く(無担保)」、「呼べばすぐお金が帰ってくる市場(コール市場:短期金融市場)」の「今日借りて明日返す(翌日物)」債権の金利のことです。
全ての金利の中で最も短期でリスクが低い金利であり、これが出発点としてあらゆる金利が決められます。
無担保コール翌日物金利を目標の政策金利に誘導するには?
銀行は日銀に資金を預けることができます。その時につく金利を上げ下げすることで無担保コール翌日物金利を誘導します。銀行からすると日銀という最も安全な場所に預けてつく金利より低い金利で他所に貸し出すメリットが無いからです。
銀行は日銀以外に資金を貸し出す場合、日銀に預けるより高い金利設定、金利(1.25%)+αとなります。このαの部分が無担保コール翌日物金利の場合、リスクが低い分金利を低くできるため限りなく0に近づきます。
銀行が日銀に預ける金利 1.25%≦ 無担保コール翌日物金利 1.25%+α
この関係性となっています。
目標はあくまで「無担保コール翌日物金利」を1.25%
↓
日銀は実際に動かすのは「日銀に銀行が資金を預ける際につける金利」を1.25%にする
↓
結果として「無担保コール翌日物金利」が1.25%に近づく
本日のまとめ
- 日本の物価安定と経済の健全な発展を目的として金融政策決定会合が開かれる
- 一番の目的は政策金利の決定
- 金融調節や資産の売買による直接の介入や経済・物価の情勢分析等
- 「政策金利」は無担保コール翌日物金利という銀行間の取引での金利を指す
投資は自己責任でお願いします。
