ADR(米国預託証券)を知ろう
ADRって何?
ADRはアメリカ預託証券と言い、簡潔に書くと米国以外の国の企業が米国市場で自社株を取引できるようにした代替証券です。
米国市場で米ドル建てで投資をすることができます。外国株式口座を開設していれば日本で取引ができます。
米国外の企業ということですが、欧州や中国の他、日本企業も上場していることがあります。
配当・優待・議決権はどうなっているの?
配当は米ドル建てであります。ただ2重課税のおそれ(企業の所在国と日本国)があり少し複雑です。銀行がADRを管理しており、そこで手数料が引かれるのが一般的です。
優待は基本有りません。
議決権はありますが、証券会社が対応していないケースも有り、実際はできない(棄権扱い)の可能性が高いです。
ADRを買うメリットはあるか?
ADRを買うメリットは幾つか存在します。
欧州や中国の企業に投資できる
証券会社によって、投資できる外国市場は異なりますが、その中でもアメリカ市場ができないという外国口座はまずありません。欧州や中国の有名企業へ投資ができるということが、一番のメリットだと思います。
一度は目にしたことがある、中国企業のアリババ(BABA)やバイドゥ(BIDU)とかコロナワクチンで名前が出たアストラゼネカ(AZN)とか生活用品のユニリーバ(UL)、そういった世界的企業への投資が可能となります。
米国市場での審査基準がしっかりしている
米国市場上場なので、当然情報開示義務があり財務情報などを見ることができ安心感があります。
日本企業のADRを買うメリットはあるか?
はっきり言えば、日本企業のADRを買うメリットは極めて薄いと言えます。あえて言えば、手持ちに米ドルがあってドルのまま投資をしたいという場合には有効です。
わざわざ、割高な手数料を払い、為替リスクをとって複雑なADRを買う理由は無いと思います。
日本株におけるADRのメリットは?
買うメリットは薄いですが、ADRを知ることのメリットはあります。
夜間の間に重大なニュースが発生した場合に株価の先行指標として情報を得ることができます。ADRの価格を元に翌日の日本市場の取引を予想することができます。前回のPTS取引と違って、ある程度出来高があるため、信頼度としては一段上だと私は実感しています。
本日のまとめ
- ADRとは米国市場に米国以外の企業が自社株を取引できるようにした代替証券
- 外国証券口座があれば購入可能で、欧州や中国の企業に投資できる
- 米ドル建て。配当もあるが同じく米ドル建て
- 株主優待は基本無く、議決権の行使は実質できないことが多い
- 日本企業も上場しているが買うメリットは薄いが、夜間にニュースがあった場合の先行指標として活用できる
投資は自己責任でお願いします。
