FOMCを知ろう Ⅰ)基礎編
骨折箇所はともかく、骨折していない右腕は日に日に良くなってきましたビリオです。
本日のテーマはこちら…

FOMCをニュースでよく聞くけど一体何をしているのだろうか?
日銀の金融政策決定会合について話をしたので、その流れにのって次は米国の話をしたいと思います。
そもそもFOMCとは?
正式名称はFederal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)といい、アメリカの中央銀行(FRB)が開催する政策意思決定機関です。日本の日銀の金融政策決定会合に当たります。
世界経済の中心とあって注目度は高く、日本でも大きく取り上げられます。
開催は年に8回、特に3・6・9・12月は経済見通しが発表されるため重要視されています。特にDot Plot(ドットチャート)は今後数年間の金利がどう推移するかを示すため今後の利下げ・利上げ予測の根拠となります。
FOMCメンバーの12名
FOMCは投票権を持つ12名と議論に参加するメンバーで構成されています。また12名も常任が8名、輪番制が4名となっています。その内訳は…
常任メンバー(8名)
・FRB議長(1名)
FRBには理事が7名います。その中から米国大統領が議長に指名し、上院議会で公聴会が開かれた後、上院本会議で採決を経て任命されます。任期は4年(再任可)、退任後は理事の任期が残っていれば残ることが制度上可能ですが理事を辞任するのが慣例となっています。
・FRB副議長(2名)
同じくFRB理事7名の中から選ばれ、大統領が指名し上院で公聴会・採決して指名のプロセスは同じです。細かくは副議長と監督担当副議長と別物です。副議長は議長を補佐し、議長が不在の場合は代約を務める実質的なナンバー2です。監督担当副議長は巨大銀行や金融システムを監視するための役職でリーマン・ショックの反省から2008年から新設されました。任期は4年(再任可)、理事長と同じく退任後は理事も辞めるのが慣例です。
・FRB理事(4名)
議長と副議長2名以外のFRB理事です。大統領指名+上院の公聴会と採決も同じです。任期は14年(再任不可)と長くなっています。これは同じ大統領が全員指名されるようなことを防ぐためで政治的独立性を保つためです。
全米12の連邦準備地区からバランスよく選ぶ必要があり、同じ地区から2名以上選べません。また2年ごとに1名交代させるサイクル(偶数年の1月31日)で行われます。大統領と議会で党派が異なる場合、上院の承認が遅れ空席ができることも珍しく有りません。
・ニューヨーク連銀総裁(1名)
アメリカには12の地区連銀があります。そのうちの1つ、ニューヨーク連銀総裁は特別で、ウォール街(金融市場の中心地)を管轄しているためで、FOMCにおいて副議長になります。ややこしいですが、FRBという組織の副議長はFRB副議長ですがFOMCの副議長はニューヨーク連銀総裁です。FOMC前に「FRB議長」「FRB副議長」「FOMC副議長(ニューヨーク連銀総裁)」の3名で事前に集まり方向性をする合わせるのが慣例となっています。この3名が重要人物と言えます。
輪番制(4名)
・11地区の地区連銀総裁(4名)
12地区の内ニューヨーク連銀を除く残り11地区の連銀は1年毎の輪番制でFOMCに参加します。株式投資で覚えるほとではありませんが、念のため列挙しておきます。
グループ1(ボストン・フィラデルフィア・リッチモンド)
グループ2(クリーブランド・シカゴ)
グループ3(アトランタ・セントルイス・ダラス)
グループ4(ミネアポリス・カンザスシティ・サンフランシスコ)
グループ内で輪番を行います。グループ2だけ2年に1回、ほかは3年に1回FOMCメンバーを担当します。投票権がなくてもFOMCには参加し発言権はあります。
選出方法はそれぞれの地区連銀の理事会に9名の理事がおり、このうち銀行セクター以外の理事で指名される指名委員会で指名され、FRB理事会で面接・審査して正式決定します。
任期は5年(再任可)です。
本日のまとめ
- FOMCは日本における日銀の金融政策決定会合にあたる
- メンバーは常任8名、輪番4名の計12名で投票される
- FRB理事7名とNY連銀総裁1名が常任
- NY連銀を除く11地区連銀総裁が輪番で4名投票権を持つ
- 年8回開かれるが特に3・6・9・12月は経済見通しを出すなど重要視される
投資は自己責任でお願いします。
